今は介護職の求人情報が増えています。何故なら高齢化社会を迎えた現在では、介護職の雇用を増やそうという国の意図があるからです。また、今後の国の政策によっては、介護職の状況や待遇が良い方向に変化することも期待されています。介護職の求人をチェックすると、未経験者でもOKという案件が多いです。そのため、介護職未経験から転職を希望する人も少なくないのです。ただし、介護職スタッフは要介護者と意思疎通が上手に取れないことが多くストレスを溜めやすいので、離職率も高い業界ともいわれています。
介護職未経験からの転職者で長く仕事を続けるためにはポイントがあります。例えば、事務職を数年続けていた20代既婚女性は、介護職に憧れをもっていて転職を決意しました。彼女は元々人と関わることが好きな性格でしたが、介護職未経験のため福祉人材センターに相談を持ち掛けました。センターには夜勤はできない、将来社会福祉士を目指している、将来は子どもが欲しいなどの細かい条件を伝えました。すると福祉人材センターから、知的障がい者の通所施設を紹介されて転職することを決めました。転職当初は知的障がい者とコミュニケーションが取れずに苦労していましたが、周囲のサポートもあって慣れてきました。また色々勉強することが多く、楽しく仕事が続けられているということもあります。
この女性は介護未経験からでも転職に成功した事例でしたが、やはり人と関わることが好きという性格を活かせたことが大きいです。また、人材センターに相談して情報収集し、自分の希望を明確に伝えたことで、長く続けられる職場に出会ったといえます。